導入事例

ロジスティード株式会社様のロゴ

ロジスティード株式会社様

業種:運輸業・郵便業

部署:全社

利用用途:情報共有基盤・業務改善基盤

使用製品:krewSheet / krewDashboard

ロジスティード株式会社様 メインビジュアル

事例公開日:2023年12月12日
※ 事例記事の内容や所属は取材当時のものです。

現場への展開ハードルを軽減、Excelライクなインターフェースが魅力
kintone展開に不可欠な強力なツールとして広がるkrewシリーズ

多様な物流ニーズにワンストップで応えるロジスティクスのスマート化を軸に、顧客の物流改革を支援するロジスティード株式会社では、現場オペレーションのDXを推進しており、その業務プロセス改革においてRPAやkintoneを活用している。中でも現場にkintoneを浸透させるための環境づくりにはkrewSheetをはじめとしたkrewシリーズを活用している。その経緯について、人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループ 部長補佐 松本 和久氏および同グループ 安岡 則英氏にお話を伺った。

【課題】Excel業務の課題解決に向けた環境整備が急務に

2023年4月より社名を変更し、新たなスタートを切ったロジスティード株式会社は国内大手の3PL(3rd Party Logistics)事業者として物流イノベーションを加速させてきた。調達、生産から、販売や流通、アフターサービスまで、顧客のサプライチェーンの各ステージにおいて物流業務を包括的に受託する3PL事業はもちろん、鉄道車両や電力プラントといった重量品の輸送・据付を手掛ける重量機工・移転事業やニーズに合わせた最適な輸送モードを組み合わせて国際輸送を提供するフォワーディング事業、包装や情報通信機器をはじめとした各種ソリューションを展開。経営ビジョンとして掲げる「グローバルサプライチェーンにおいて最も選ばれるソリューションプロバイダ」の実現をめざし、現在は中期経営計画「LOGISTEED2024」を推進している。

グローバルに物流事業を展開している同社では、国内だけでも約330、海外含めると800を超える拠点を有しており、扱う商品や地域特性などによって業務フローが異なるケースが少なくない。このような部分最適な拠点業務を全体最適にするために標準化を推進するべく、RPAを中心としたデジタルツールを駆使し、生産性向上や業務改善に向けたDXを推進している。その旗振り役として活動しているのが、人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループだ。同グループが業務効率化に資する環境づくりにおいて導入しているのはローコードプラットフォームであるkintoneである。

kintoneは一部の営業所で先行して導入し、業務改善によって成果を上げていたことが契機となり全社展開を進めてきた経緯がある。そんなkintone活用において顕在化していたのが、ユーザーインターフェースに関する課題だった。

「もともと多くの業務にExcelを活用していたため、Excelライクなインターフェースへの要望が現場から寄せられていました。Excelでの業務においては、そもそもデータの一元管理ができないことが大きな課題の一つ。一元管理を可能にするkintoneで、かつExcelの持つ利便性が両立できる環境が望まれていたのです」と安岡氏は当時を振り返る。

人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループ 安岡 則英様
安岡 則英様
人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループ
全国の拠点にkintoneを導入し、さまざまな業務に活用

【選定】kintoneの使い勝手を向上させるkrewシリーズに現場が目を付けた

kintoneの機能強化については、汎用的な機能をもったプラグインを使うことを前提としており、RPAI推進グループが統括して選定しているという。そんな中、kintone活用を進める現場の目に留まったのが、krewSheetだった。krewSheetを導入したいという声は現場から上がり、それに応える形でkrewSheetを精査したところ、Excelライクで使いやすそうな印象を持ったという。

「クラウドサービスなので使い勝手が悪ければ次のものを選定すればいいという気軽な気持ちでkrewSheetを導入してみたところ、Excelとよく似た操作性でkintoneにデータを入力でき、とても使い勝手がよく機能も豊富でした。もちろん現場からも好評でした。」と安岡氏。

RPAI推進グループではプラグインの導入に際して、アップデートが継続的に実施されているかどうかという点も重視しているが、krewシリーズは機能拡張や環境対応など必要に応じたアップデートが行われている点が好印象だったとのこと。

kintoneにデータを蓄積していくと、次に現場が要望するのは分析や見える化である。kintoneの標準機能でも確かにグラフ化は可能だが、複数のグラフを同時に表示する複合グラフなど、細かな表現を実現するには十分ではないと考えていた安岡氏は「krewシリーズには、分析や可視化に最適なグラフ機能を持ったkrewDashboardがあると話を聞いて試してみました。これもExcelでグラフやピボットテーブルを作るのと遜色ない表現ができることが分かりました。グラフからドリルスルーしてレコードの詳細まで確認できる点も使いやすい。いずれ見える化の要望が出てくることは予想できており、思い切って同時に導入することにしたのです」と語る。

さらに、krewDashboardでグラフを表示する際には、複数のkintoneアプリの情報を組み合わせて加工・結合する必要性に気づいていた安岡氏はkintoneアプリのデータを加工・集計できるkrewDataについても導入を決めた。結果的にkrewシリーズ3製品をkintoneの使い勝手を高める環境として、まとめて導入することになったのだ。

【効果】情報更新のニーズにkrewSheet、可視化へのプロセスにkrewDashboardを活用

ロジスティードでは1,800人のユーザーがkintoneを運用しており、kintoneアプリは試作も含めて3,700ほど。実運用しているアプリは1,200に達している。

「アプリ作成権限は全員に付与しており、特別制限は設けていません。定期的に棚卸を実施するものの、とにかく自由に使ってもらうことを現在は意識して展開しています」と松本氏は説明する。

各拠点へのkintone + krewの導入支援活動については社内のポータルサイト上に、使い方などの教育コンテンツを用意するほか、ビギナー向けのセミナーを定期的に開催しているとのこと。
さらにハンズオンとして、業務部門のユーザーと一緒にテーマを決めて、アプリ開発を行う開発体験会も設けているそうだ。

人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループ 部長補佐 松本 和久様
松本 和久様
人事総務本部 VCセンター RPAI推進グループ 部長補佐

現場自ら作成するアプリはもちろん、各拠点の防火体制および災害用の備蓄を管理するアプリや、RPAの稼働実績とともに業務時間の削減効果が集計できる実績集計アプリなど、RPAI推進グループが主体となって全社展開するアプリも用意されている。現在は、各種申請系のアプリなども全社展開するための環境づくりを進めている段階で、現場の業務改善に役立つさまざまなアプリが数多く作成されている状況だ。

■ krewシリーズの活用例

krewシリーズにおいて、定期的に更新が発生するアプリにはkrewSheetが、現場の情報を集計して可視化する場面でkrewDashboardが活用されている。具体的には、役員のスケジュール調整アプリをはじめ、部署内での出退勤を管理するアプリを活用。出退勤はkrewSheet上に勤務状況を直接記載して管理しており、複数の部署が活用するアプリとして広がりつつある。

krewSheetのXrossモードで作成した出勤管理アプリ
▲ krewSheetのXrossモードで作成した出勤管理アプリ
役員のスケジュールを管理するアプリ
▲ 役員のスケジュールを管理するアプリ

「現場からすれば、kintoneとkrewSheetの区別がついていないほど、もともとある機能のように感じている人は多い。それだけ親和性がある仕組みになっています」と安岡氏は評価する。

krewDashboard活用の一例では、扱う商品の出荷量や配送段階におけるトラブルなどを折れ線ブラフや表グラフで見える化し、会議で共有しながら現場における作業品質の向上に役立てている。

krewDashboardで毎日の出荷量と品質を可視化した「出荷レポート」
▲ krewDashboardで毎日の出荷量と品質を可視化した「出荷レポート」

「複数のアプリから得られた情報を集計して会議などで共有し、ドリルスルーで中身を確認しながら今後の対策づくりに活用するといったことを想定しています。まだ使いこなせていない部分もありますが、ピポットテーブルで複数のデータを一つの画面で表示、分析するような使い方もできるようになっており、複数の情報を一つの画面で比べやすく配置できるのはkrewDashboardならではの使い方です」と安岡氏。

もちろん、グラフ化するための元データはkrewSheetで管理し、簡単にコピー&ペーストにて営業所名の変更などメンテナンス作業時にも活用している。ちなみに、元データはkintoneとは異なる報告システムに入力したものをRPAで情報取得し、kintoneに取り込むといった連携が行われている。

なお、現在展開を計画しているアプリでは、FormBridgeを使って勤務希望日を入力し、その情報をkrewSheet上で管理、実際にシフトが決まった段階でkViewerにてシフトを表示する、パートナー社員のシフト管理アプリなどがその一例だ。

■ アプリによる業務改善効果の3~4割にkrewシリーズが貢献、現場展開のハードル軽減に

krewシリーズを導入したことで、kintoneアプリが現場に受け入れてもらいやすくなったと松本氏は評価する。

「おそらくkrewSheetがなければ現場でアプリを採用してもらう数は大きく減っていたはず。現在kintoneアプリによって6000時間を超える業務改善効果が得られていますが、そのうち3~4割はkrewシリーズが大きく貢献しています。業務改善に対する貢献度は高いといえます」。

各種ステータスが見やすくなったと現場から好評なうえ、情報を編集する機会が多い業務に大きく役立っていると高く評価されている。

特にkrewSheetについては、Excel同様にショートカットや関数が活用できるなど、初めてkintoneを使う人のハードルを大きく下げる効果があると評価する。またスライサー機能を備えたkrewDashboardであれば、集計対象の絞り込みなどが容易に実施でき、現場ごとに把握したい情報への切り替えが瞬時に可能になるなど、その使い勝手の高さにも評価の声が寄せられている。

krewシリーズを使って業務を行う際には、Webサイト上に用意されたチュートリアルや各種ドリルといったコンテンツも参考にしたという。多くのユーザーが利用するkrewシリーズだけに、必要な情報はWeb上から入手しやすかったと評価する。

「社名変更※に伴い、ドメイン関連の情報を一気に変更するというイベントが発生したときにも、手厚く支援いただきました。迅速かつ適切な回答をいただくことができて感謝しています」とグレープシティに対する安岡氏の評価は高い。
※ ロジスティード株式会社は2023年4月1日に社名変更されました

効果概念図
■ kintone活用に欠かせないkrewシリーズ、大規模ユースケースへの期待

現在はkintoneへのデータ蓄積が定着した段階にあるため、これからはkrewDashboardにて蓄積したデータをうまく活用していきたいと安岡氏は意欲的だ。

「シンプルなBIツールとして分析できるような環境は整備していきたいと考えています。また、krewSheetのXrossモードを使ってクロス集計した表を作成して活用するなど、新たな機能も便利に使わせてもらっています。今後も革新的なアップデートをお願いしたい」とのこと。

なお、krewDataについては活用シーンを検討している段階で、複数のデータを連携させて大規模なデータ集計を行う際に活用するなど、活用タイミングを今後も見極めていきたいという。さらに、今後もユーザー数の広がりが想定されるためkrewシリーズの環境整備については次のように期待を寄せている。

「現時点では1800ユーザーほどですが、今後ますます増えていくことが予想されています。PCを持っているおよそ1万人規模にまで広がった場合でも、エンタープライズレベルで使っていけるような環境整備に向けて、これからも尽力いただきたい」と松本氏に今後についても語っていただいた。